ポルシェ911カレラ2 ティプトロニック 1993年モデル
4速AT(ティプトロニック)/空冷水平対向6気筒 17インチアルミホイール/カラークレスト/ブラックレザーシート/ETC/可変リアスポイラー
保証なし(エンジンオイル交換、オイルエレメント交換、ワイパー交換、法定点検整備を行います)
1998年まで販売されたポルシェの空冷モデル。Type993からType996の水冷へシフトしましたが、今回はそのType993の前モデルであるType964です。
1989年に911の新世代モデルとして導入が始まったType964。先代モデルから約80%のパーツが一新されながらも、その伝統的なフォルムは大部分に継承されています。
誕生当初は911カレラ4としてクーペ、タルガ、カブリオレがラインナップされました。
外装のデザインは先代のType930と多くの共通点がありますが、エアロダイナミクスがいっそう優れており、フロントおよびリアに描かれた丸みのある美しい流麗なラインや、可変リアスポイラーの採用によって実現しています。
そして大きな変更点としてはパワーステアリング及びABSの搭載、サスペンションをトーションバースプリングからコイルスプリングに変更し、これにより現代的なハンドリングを得ています。
1990年以降に、後輪駆動モデルの911カレラ2が導入され更にユーザー層を広げ新たなポルシェファンを獲得しました。
その2年後である1992年に大きなマイナーチェンジが実施され、サイドミラーがエアロタイプのミラーに変更、ホイールはこれまでのディッシュタイプデザインから5本スポークのカップデザインホイールに変更されました。まさしくこちらのポルシェです。
オートカフェに入庫後、約100km試乗を行いました。
空冷ならではの重めのハンドリングに車内にそれとなく響く独特のサウンド、気持ちよく乗れます。
ローダウンのスプリングが入っているので、道路の大きめな段差をそれなりの速度で通過すると少し硬いショックも感じますが現状このままで問題なくむしろローダウン分、より路面にへばりついて走らせる視界を楽しめます。
シートのクッション具合には大きなへたりなどは感じられませんでした。レザーの状態も破れなどなくかなり綺麗に保たれています。綺麗に保たれていると言えば、両ドアの内張の状態の良さには驚きます。
走行距離は97000kmほどでモデル的にはまだまだこれからという所。それでいてこの外装と内装を保っているのは嬉しいポイントではないでしょうか。
また、エアコンについてはもうガンガン効きます。とても快適な車内温度を保てたので個人的には非常に高評価。走行中にアクセルを全開に踏むなど挙動も確かめましたが気になるような違和感はありません。
むしろマニュアルシフトで走行も行ったところ、「あれ?PDKと反応速度変わらくない?」と錯覚してしまったほど個人的には楽しむことができました。
色々と手を加えたり直したりしようとすればそれこそいくらあっても足らないであろう空冷ポルシェですが、手を掛けた分だけ良くなるのも空冷ポルシェ。
まだまだ所有できるほど立派な大人の男になっていませんが、それでも「あ、空冷欲しいかも。」と、この964を乗って感じました。
◎車両詳細◎
4速AT(ティプトロニック)/空冷水平対向6気筒
17インチアルミホイール/ブラックレザーシート(4Way)/ETC/1DINオーディオ
◎整備記録詳細◎
2016年4月
ポルシェ専門店にて納車整備明細書
2020年4月
認証工場にて車検整備
2022年4月
認証工場にて車検整備