ポルシェ911ターボ PDK 2012年モデル
希少997後期PDKモデルターボ/カレラレッドレザーインテリア/スポーツクロノPKG/RECAROシート(ヒーター&ベンチレーション)/センターロック式OZ RACINGホイール
エンジン本体及びミッション本体にご納車から6ヵ月間又は6,000kmの保証が付帯します。(全国対応)
ご覧頂きありがとうございます。
こちらはType997の後期モデルになります。この997型ではマイナーチェンジと言えど大きく革新的な仕様変更が行われたモデルです。いわゆる前期モデルではこれまでのトルクコンバーター式ATのティプトロニックを採用しておりましたが、ここのマイナーチェンジでデュアルクラッチ式ATのPDK(ポルシェ ドッペルクップルング)が新採用されました。
エンジンブロックをはじめ各部を完全に刷新し、排気量を3.6Lから3.8Lへとアップしたツインターボ付きの新心臓が発するピークパワーとトルクは500psと650Nm。ただし、オプションの「スポーツクロノパッケージ・ターボ」付きでスポーツモードを選択すると、2100〜4000rpmでのアクセル全開操作で最大10秒にわたってオーバーブースト機構が作動し、トルク値は700Nmに達します。
多くがオプション扱いであるものの、シャシー関係にも興味深い新たなアイテムが多数用意されており、その最たるものはポルシェ・スタビリティマネージメントシステム「PSM」の拡張機能であるポルシェ・トルクベクタリング「PTV」。
このポルシェ・トルクベクタリングはコーナリング中、最高160km/hまでの範囲内で内側後輪に軽いブレーキングを行うことで、外側後輪に伝達するトルクを増大。いわゆるブレーキディファレンシャルと異なるのは内側後輪の空転を察知して介入するわけではない点で、機能作動中も積極的にアクセルペダルを踏み込むことで、限界コーナリング時のアンダーステアの軽減ができるというアイテム。
MTが標準扱いの911ターボですが、イージーかつ安定して速く走れるという点では、PDKのアドバンテージにもはや揺るぎはないのでは。嬉しいのは、そんなPDKを「世界標準型」の右アップ、左ダウン式のパドルで操作できるようになったオプションのスポーツデザインステアリングが用意されたことも大きな特徴です。
それではこちらの911ターボの特徴をご紹介していきます。
外装カラーはメタリックが組み合わされたブラックカラーの「バサルトブラックメタリック」。メタリックのラメ感はそこまで強くないですが、ソリッドブラックと比べ立体感があるのでターボならではのワイドボディシルエットがより美しく堪能でき、見ているだけで目の癒しに繋がります。
フロントバンパー下部のリップスポイラーは通常樹脂パーツで構成されていますが、GRUPPE M製のカーボンフロントリップスポイラーへと2022年1月に変更しており、よりスポーティ感が加わった印象となっています。拘りのポイントは足元にも。OZ RACING スーパーフォージアータのセンターロック式19インチホイールです。
「OZ RACINGホイールは技術とスタイルを結集させた最高峰のホイールです。100%イタリア製のこのホイールは高性能と高品質を保証します。レースから生まれたレーシングDNAと技術ノウハウの結集です。」と、ホームページに記載がございます。これは興味があるぞと思い、調べてみると「OZ(オーゼット)」はイタリアに拠点を置くホイールメーカーで、「OZ RACING」は、「OZ」のレース部門とホイールブランドの名称だそうで、日本で特に名が知られているのが「OZ RACING」だそうです。世界で評価の高い高性能ホイールの製造を得意としているので、どのモデルも高価ですが、その価格に見合ったパフォーマンスを実現してくれるとの事。確かに見た目も芸術性に秀でたイタリアらしい独創的なデザインで、非常にいいですね!
ちなみにホイールと言えば結構気になる方も多い「傷」ですが、こちらは4本ともにガリ傷は見受けられません。そして装着タイヤもポルシェ認証Nマーク付きのピレリ P-ZEROです。
この様に外装は言葉通りバッチリと決まっておりますが、内装もこれまた本当に素晴らしい内容なんです。
内装は赤!カレラレッドのレザーインテリアで構成されており、まさに華やかさ満点。大人の色気溢れるこちらのインテリアは男性女性共にお洒落に乗りこなせるはずです。
本来、ステアリングとシートも同じ同色のカレラレッドになりますが、写真をご覧いただいて分かる通りブラックのものに変更しております。
ステアリングはパドルシフト付きのポルシェ純正スポーツデザインステアリングへ変更、そしてシートはRECAROのSPORTSーJC LEATHER SEを取り付けております。
どちらも2021年にオーナー様のご用命でお取替えしたものとなっており、ステアリングもシートもほとんど新品同様の綺麗さを保持。シートに関しては正直、純正シートよりも座り心地や長時間座った際の疲れにくさは上だなと感じます。もちろんシートにはヒーター機能とベンチレーション機能も搭載されておりますので、一般的に思われやすい「え、シート変わってるなんて絶対乗り心地悪いじゃん!」「走りやみたい」なんてイメージは捨て去ってください、このシートはどちらかというとラグジュアリー感も追及されているアイテムなので、「え!このRECAROシートが付いているの?ラッキー!」と思う方が間違いなく正しいです。ですが、どうしても純正が良いんですという方の為に、純正シートとステアリングも残っていますのでご安心ください。
運転席に乗り込むと目の前にはポルシェ伝統の5連メーター。そしてこちらのメーターパネル、スポーツクロノパネルも合わせホワイトカラーです。こういった細かいところが変更されていると嬉しくてたまりません。
また、個人的には嬉しいPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)やスポーツクロノパッケージ・ターボ、上を見るとアルカンターラルーフライナー。どこを見渡しても飽きることのない風景が広がっています。
それでは続いて走行した感想を書いていきましょう。
今回は早い事はもはや乗らずとも分かっているので、あえて高速道路は乗らず一般道を一般的な感じ走らせることにしました。
まず言える事としますと「普段使いでも十分に乗りやすいじゃないか」という事。普段使いだけなら911ターボじゃなくてもいいじゃないかという人はまずこのページまでたどり着いていないと思いますが、あえて言うなれば「911ターボを普段使いして欲しい!」という事。
非常にフレキシブルな乗り味はどんな場面でも全く苦ではなく、もはや500馬力のモンスターターボ付きエンジンとは思えない軽快さを感じる事ができます。しかしながらやはり、911ターボの真髄が味わえるのはやはりアクセルペダルを深く踏み込んだ時。「RRレイアウトがベースの4WD」がもたらす700Nmの強烈トルクにも音を上げないトラクション能力と、「500馬力カー」であることによる緊張を忘れさせるハンドリングの自在度の高さのバランスレベルには、もはや感動すら覚えるレベルです。
見通しが良く他の車も少ない道路で、走行中に少しだけ床までアクセルペダルを踏んでみます。するとシフトダウンし一瞬のためらいがあった後に急にジェットエンジンが点火したように猛烈な加速を開始します。強くシートに身体が押しつけられて、あっという間に制限速度に到達してしまいすぐさまブレーキペダルを踏みました、まさに一瞬の出来事。前方に吸い込まれるような加速感があまりに強烈で、「同乗者がいるときは、決してフルスロットルにするまい」と思うほど。本国ドイツのアウトバーン(速度無制限道路)ではこの凄まじい加速で周囲の景色が後に流れ出す異次元の感覚を体感できるんだろうなと。日本ではそんな道路はないですし、あっても怖すぎて出来ませんが(笑)実際に高速道路で加速した際には911のRRレイアウトによるフロントの軽さを感じることもあるでしょうが、電子制御電子作動式マルチプレートによるPTMの四輪駆動システムでそこはあまり心配はいらないでしょう。
走行テストももう間もなく終わりに差し掛かったので、BluetoothAudio経由で音楽を流してみましたが、これまた最高。搭載されているBOSEサラウンドサウンドシステム、重低音の響きがまったく不快でなくむしろ空間の振動がとても心地よく音楽を楽しめます。個人的に大好きなブラック・アイド・ピーズの楽曲を大きめの音量で流していましたが最高に格好良く聴けます。
そんな感じで走行テストは終了。車両全体のコンディションも良好で、ご検討いただくにはとてもお勧めできる個体です。
最後に、今回の入庫経緯ですが2020年に初めてオートカフェに買取で入庫し、その後オートカフェで販売。そのオーナー様が上記でもご説明しましたホイールやシート等を交換し大切にお乗りいただいておりました。そしてつい先日、新たに入庫した991.1のターボSにお乗り換えとなり、再度オートカフェへお譲りしていただいた形となっています。まさに我々としては「お帰り!楽しかったかい?」と家族が遊びから帰ってきた感覚です。そんな可愛いオートカフェの911ターボ、ぜひとも注目して下さい!
◎付属品◎
取扱説明書/保証書兼整備手帳/レーダー探知機取説/RECAROシート取説/ナビリモコン
ポルシェセンター横浜にて初度登録。
◎メンテナンス記録◎
2012年3月 21km時
PC横浜
2013年2月 10089km時
PC横浜
2013年3月 11790km時
PC横浜
2013年5月 14230km時
PC世田谷
2013年5月 14868km時
PC世田谷
2014年2月 23136km時
PC横浜
2014年7月 24065km時
PC横浜
2014年10月 28765km時
PC横浜
2015年2月 35081km時
PC浜松
2015年3月 39537km時
PC横浜
2015年5月 42775km時
PC横浜
2015年5月 42990km時
PC横浜
2015年6月 44191km時
PC横浜
2015年9月 45267km時
PC横浜
2017年2月 45962km時
指定工場
2018年12月 48985km時
PC宇都宮
2019年3月 50732km時
指定工場
2020年10月 56823km時
オートカフェ
2021年3月 58275km時
オートカフェ
2021年11月 60650km時
PC千葉
◎オプション・標準含む搭載装備◎(五十音順)
アルカンターラルーフライナー
ウエルカムホーム機能
シートヒーター
シートベンチレーション
純正カーナビ(CD/DVD再生・Bluetooth・SDカード録音)
スポーツクロノパッケージ・ターボ
スポーツモード
スポーツプラスモード
スポーツデザインステアリング(パドルシフト付きBlack)
自動防眩ルームミラー
タイヤプレッシャー・モニタリングシステム(TPM)
バサルトブラックメタリック(ボディカラー)
フルオートエアコンディショナー
フロアマット
ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)
ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)
ポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS付バイキセノン)
ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)
ポルシェカラークレストセンターロックキャップ
ホワイトカラークロノパネル
ホワイトカラーメーターパネル
リアビューカメラ
レインセンサー
レザーインテリアパッケージ(カレラレッド)
レッドキャリパー
レーダー探知機
BOSEサウンドシステム
ETC
GRUPPE M カーボンフロントリップスポイラー(¥123,000円)
OZ RACING スーパーフォージアータ マットブラック19インチ(1本¥226,000円×4)
RECAROシート SPORTSーJC LEATHER SE black(1脚¥302,500円×2)
■ワイヤレスリモコン
■パワーリクライナー
■シートヒーター
■ベンチレーション
■手動式ランバーサポート
■シート深さ調節
※取り外し部品
純正エレクトリックコントロールシート(インテリアカラー)
純正ステアリングホイール(インテリアカラー)
上記2点残っております。
◎車両スペック(カタログ値参考)◎
●全長×全幅×全高:4450×1852×1300mm
●ホイールベース:2350mm
●車両重量:1570[1595]kg
●エンジン:対6DOHCターボ
●排気量:3800cc
●最高出力:368kW(500ps)/6000rpm
●最大トルク:650Nm/1950-5000rpm
●オーバーブースト時の最大トルク:700Nm/2100-4000rpm
●トランスミッション:6速MT[7速PDK]
●駆動方式:4WD
●EU総合燃費:8.6[8.8]km/L
●タイヤサイズ:前 235/35ZR19、後 305/30ZR19
●最高速:312[312]km/h
●0→100km/h加速:3.7[3.6]秒
※EU準拠