2022.06.29 | 整備・車検
千葉県千葉市にお住まいのお客様よりポルシェ911カブリオレ(type997)のドアインナーハンドル修理のご用命をいただきました。
上のようになってしまいます。原因はノブを引っ張って戻ろうとする力を生み出す役割のスプリングの土台が割れてしまうため。ポルシェのドアの窓ガラスはノブを引く(ドアを開ける)動作をするとガラスが少し下がりますが、上の状態ですとセンサーのスイッチが「開けた!」と判断しガラスが下がってしまいます。何より見た目が気持ち悪いですね。ということで修理をしていきます。
↓ドアの内張りを外したものがこちら
↓左が新品、右が破損した部品になります。赤丸で囲んだ部分が破損個所で、右に出てしまっているスプリングの根本が通常は赤丸内左側のくぼみの中に納まっているのですが、そこが割れてしまっているためにバネのテンションが掛からずノブがプランと浮いてしまうのです。
↓新品の供給部品形状が変わったことで同時にワイヤー形状も変わったので交換します(上が新品、下が従来品)。
↓直ったドアハンドルがこちら。ピッタリ収まっています。
今回の症状はポルシェ997型(987型)にはよくみられる症状で、度々修理のご相談を受けます。スプリングの土台がプラスチックということもあり、ちょうど997&987の年代あたりが経年劣化で多いのだと思います。今のところご依頼はありませんが991&981型も今後もしかすると症状が出てくる可能性もございますね。
ポルシェ911(type997)、ボクスター&ケイマン(type987)のドアノブハンドル浮きで修理をご検討のお客様、オートカフェにご相談ください。
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