2022.06.26 | 整備・車検
千葉県佐倉市にお住いのポルシェオーナー様よりお問い合わせをいただきました。
車両はポルシェボクスター(Type987前期)。内容をお伺いしたところ、チェックランプが点灯してしまったのでポルシェセンターに持ち込み修理の見積もりを依頼した結果、ポルシェセンターでは触媒交換と前後のO2センサー交換で想定よりも高額な修理見積もりが出てしまい、その場では一旦修理はせずにポルシェを専門に取り扱う当社へ「一度診断して頂きたい」とご相談を受けました。
まずは状況を確認させていただくため、当店で点検を行いました。その結果、排気ガス濃度が濃くO2センサーは触媒不良時の波形が出ており、お話があった通り触媒関係だという事が分かりました。
(写真は下の方で)
写真のようにマイクロスコープを使用し内部の状況も確認致しました。
内部には大きな損傷はありませんでしたが、下部点検内容により触媒の性能低下は間違いない状況です。
ちなみに、見積もりに交換とあったO2センサーは正常と判断。
当店では交換ではなく、内部修理にて対応することにしました。
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内部に大きな損傷無し。
右バンクの触媒を交換するため取り外していきます。
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↓性能低下が起きている不良触媒。
↓新しい触媒。こちらに交換していきます。
↓溶接も純正と遜色なく綺麗に施工。
修理作業前の診断結果がこちら。
保安基準範囲内であるが、CO,HC共に平時より高く異常数値であることが分かります。
触媒後O2センサーの波形を見ても右バンク(青ライン)が上下し、触媒の機能が得られていないことが判断できます。
また、波形が出ることからO2センサーは正常に作動していることもわかります。
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修理後がこちら。
CO:0、HC:0 正常値に戻りました。現代の車はCO,HC共にテスターが壊れているのかと思うほど、排気ガスがクリーンです。
修理後は異常な波形がなくなり、触媒が正常に機能していることがわかります。無駄にO2センサーを交換せず、無事完治いたしました。
今回の修理ではポルシェセンターでの修理見積もりの約三分の一の費用で収まりました。
数十万円単位の修理が三分の一に収まればオーナー様にとっても良いですよね。
一番大切なのは「正確な診断とお客様の希望に合わせた修理プランのご提案」です。
オートカフェのサービスアドバイザーは熟知したポルシェの修理整備はもちろん、お話をお伺いしどのような修理方法がオーナー様にとって最良なのかを判断してご対応させていただきます。
千葉県八千代市にあるオートカフェ、神奈川県や東京都内から日々多くのご相談をいただいております。
もしも今、ご自身の愛車の修理について悩まれているオーナー様。ご相談をお待ちしております。