2024.11.15 | ブログ, 整備・車検
埼玉県よりお越しのオーナー様の大切な991.1、天井が垂れてきたとお問い合わせをいただきました。
このベージュアルカンターラ天井が気に入りこの車両をご購入されたとのこと。
そんな、一番のお気に入りポイントが残念な状態になり、かなりショックを受けておられます。
アルカンターラを再使用しての施工は、ほかのお店では断られてしまいオートカフェにたどり着いたとのことです。
しかしオートカフェでもアルカンターラ再使用での施工は基本行っておりません。
今回はオーナー様のこの991への強い思いから作業を承りました。
全体的に剥がれ垂れさがってしまっています。
一度剥がれたアルカンターラ生地をなぜ再使用しないかというと、生地が縮んでしまっており再施工時に寸足らずになってしまうことが多く、見栄えの問題があります。
①ドアガラス上部の部分のアルカンターラが足りなくなり、下地が丸見えになってしまう。
②サンバイザーの取付け部の生地が縮み分ずれることで、取付け部の下地が見えてします。
が、よくある不都合部位です。
今回は上記をご理解いただいた上での施工となります。
ヘッドライニング(ルーフライナー)を車両から外すにあたり、内装各部を養生し傷がつかないように保護します。
天張りを車室外に出す際にフロントガラスを外すお店もあるようですが、オートカフェでは外さずに出せます。
特に無理な力を加えなくても、外し方がわかっていればスムースに出ます。知恵の輪と一緒でわかってしまえば…という感じです。
車室外に出すと大きく見えます。良く出せたなと毎回感じます…。
余談ですが、この991のアルカンターラのカラーは、ブラック・プラチナグレー・ルクソールベージュ・アゲートグレー・エスプレッソがあります。
※スライディングルーフ有無関わらず同じ部品図
※991.2ではグラファイトブルーもあります。
エスプレッソのヘッドライニングは、レザーパッケージでエスプレッソもしくはエスプレッソ/コニャックを選択時のみのカラーのため、かなり希少なカラーです。
アルカンターラ生地をヘッドライニングから剥します。
↓生地の裏面。濃いベージュは劣化したウレタン素材のため、完全に取り除きます。
↓完全に除去後
ヘッドライニング本体
アルカンターラ生地裏面同様、劣化したウレタンを完全に除去します。
↓完全に除去後
ここまでの劣化ウレタン除去がかなりの重労働。新しい生地を張るよりも3倍時間を要します。
ヘッドライニングにアルカンターラを再接着
ぱっと見は完璧ですが…
画像の赤丸部分が↓
アルカンターラ生地が縮んでしまっている為、チリが足りずヘッドライニングベースが見えてしまっています。
ただし、2~3ミリ程度足りないだけなので、車両に取り付けてしまえば隠れてしまい見えなくなるレベルのため今回は成功レベルです。
他の部分は、裏側への折り返しがあるため縮んでいても影響はありません。
元通りに復元して完成です。
懸念材料であった生地の縮み分のルーフライニングベース素材も見えることなく、完璧にリペアが出来ました。
天張りのサイドはドアシール(ウェザーストリップ)に隠れて、2mmの寸足らずも影響はありませんでした。
後方もCピラートリムに隠れるため問題ありません。
オートカフェは千葉県にあり東京・神奈川・埼玉などの関東地域や名古屋・長野方面からも車検や整備でご来店いただいております。
そのためオーナー様をお待たせする事のないよう、完全予約制にて作業を承っております。
オートカフェは歴史的に後世に価値の残るであろうporscheを、完璧なリペアにて後世に引き継いでいきます。
※徒歩5分圏内に八千代緑が丘駅(東京メトロ東西線直通東葉高速鉄道)・アパホテル・イオンモール・TOHOシネマズなどがあります。
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