2024.09.27 | ブログ, 整備・車検
天井が垂れてくるのは『接着がはがれている』からではありません。
下の画像のようにベースとなる部品に
スポンジ(ウレタン)の付いた生地を張り合わせて、天井となっています。
直接生地が張っているわけではなく、触ったときにソフトな感触になるようにスポンジが挟まっています。
ただし、このスポンジが天井が垂れてくる主原因です!悪の根源です!!
ベース部品から剥した生地がこちら↓
スポンジがほぼありません。爪でカリカリすると…
ポロポロとスポンジだったものが取れてしまいます。
天井が垂れてくるのは、『劣化したスポンジがちぎれる』ことにより剥がれて垂れさがってきています。
欧州で使用している素材が、日本の環境に適さないのだと考えられます。
国産の素材に張り替えた後、天井が垂れてくることはほとんどありません。
またアルカンターラ生地はポリエステル製のため、熱で縮んでしまいます。
この縮みも、劣化したスポンジを縮み方向に引っ張ってしまうために、天井の生地がはがれて垂れてくる原因となります。
991・981あるあるの『ドア内張り浮き』と一緒にご用命いただいた、神奈川県相模原よりお越しのオーナー様991を施工します。
運転席の上だけが垂れてしまっています。
ちょうど頭に触れるので、気持ちがよくありません。
車内から出して
生地を張り替え、復元して完了
オートカフェではポルシェの構造や作動を熟知したうえで作業を行っています。
オートカフェは『時間優先』ではなく『作業内容優先』で常にポルシェと向き合っています。
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