2024.09.19 | ブログ, 整備・車検
ポルシェのオーナー様は定期的にオイル交換していると思います。オイル交換の必要性や重要性については、またの機会にということで。
オイルが抜けるのにかかる時間って知っていますか?
考えたこともないというオーナー様がほとんどだと思います。
もちろん911・ボクスター&ケイマン・パナメーラ・カイエン・マカンと車種による違いや、エンジン型式による違いもあります。
また、エンジンの暖気状態によってもかなり変わってきます。
12か月点検で東京都中央区よりお越しいただいた、オーナー様の991.1で確認してみましょう。
約50Km走行直後なのでエンジンは完全暖気状態で、エンジンオイルは触れば火傷するレベルの熱さです。
早速抜きます!
5分後
10分後
15分後…
20分後………
25分後……………
30分後………………………
35分後……………………………………
40分後!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
20分から40分までの間に1L(リットル)以上のエンジンオイルが抜けています。
この991.1はMA104型エンジン(3,400CC)なので、カタログ上のエンジンオイル量 service fill は7.5L。
service fill はオイル交換時の量ですが、実際にエンジンの内部にあるオイル Dry fill(新品エンジンに入る量)は10.1Lです。
オイル交換をしても2.6Lエンジン内部に残っている計算になります。
今回の交換作業で新しいオイルを注入した量は8.5L。ポルシェのメーカーが定めるオイル交換時の量よりも1L多く抜けています。それでも内部には1.6L残っていますが…。
このようにエンジンオイル交換は、時間によって大きな差が発生します。
オートカフェではポルシェの構造や作動を熟知したうえで作業を行っています。
車検整備・12か月点検(1年点検)時には、エンジンオイルは1時間程度は最低でも抜いています(※)。
オイル交換に限らず、オートカフェでは『時間優先』ではなく『作業内容優先』で常にポルシェと向き合っています。
そのため、車検整備は1週間程度、12か月点検は10時お預かりで15時頃お返しのスケジュールにてお受けいたしております。
※オイル交換のみの待ち作業時は『Service fill』での対応となります。
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