2024.09.14 | ブログ, 整備・車検
9月半ばにもかかわらず、まだまだ暑い日が続いていますが、秋雨前線が少しづつ近づいているようです。
これだけ暑い日が続くと、雨の季節が待ち遠しい気もします…。でも、雨季は981ボクスターには少し危険な時期になります。
なぜなら、幌(ソフトトップ)のドレーンが詰まり室内に雨水が侵入する、いわゆる『雨漏れ』が発生するからです。
981ボクスターは、まだまだ新しいイメージもありますが、デリバリーからもう10年が経っている車両がほとんどです。月日をかけて蓄積されたチリ・ホコリが幌のドレーンを少しづつ狭めてきています。そして最後には完全に詰まってしまい、雨漏れが発生してしまいます。
足元はもちろんですが、左右シート後方の下のフロアカーペットが最初に湿りだします。
フロアカ-ペットなんて普段触らないですよね!?
オートカフェに新規で来店されたポルシェオーナー様の981のカーペットを触ると、まれに湿っている981があります。オーナー様はこの時はじめて状況を知ることになります。
左側シートの下にはコンピューター(リヤエンドエレクトロニクスBCM)が隠されています。
一定の水位までならコンピューターは被害を受けることがほぼないのですが、雨漏れした水の水位が高くなると完全に水没してしまいます。
コンピューターですから水に浸かると、もちろん故障してしまいます。
メーターのインフォメーションに『故障 フード制御』『システムエラー 継続走行可能 要修理』などのエラーメッセージと共にリヤトランクが開かなくなったり、テールランプが点灯しなくなったり様々な不具合が一度に発生してしまいます。
完全ガレージ保管の車両はある程度安心ですが、青空駐車場や壁のないカーポートなどは幌ドレーンの詰まる可能性が高くなります。
枯葉や砂塵の多い駐車場のオーナー様は要注意です!
今回は、当初『ドアの内張り浮き修理』にて、新規で神奈川県横浜からご来店いただいたオーナー様の981を例に状況を紹介します。
まずはサイドパネルを外し、エアインテークダクトも取り外します。
上下にある丸いものがドレーンの出口です。
外すと完全に詰まってしまっています。
ボデー側も完全に詰まってしまっています。
綺麗に掃除をし、水が流れることを確認します。
復元したら見えませんが、パネルも綺麗にして復元します。
カーペット乾燥はオーナー様とご相談の上、今回は簡易乾燥での対応となりました。
もちろんフロワーカーペットを車両より取り外しての乾燥も行っています。ご用命の際はご相談ください。
もちろんあります!
1.ガレージ保管
2.カーカバーをかける
3.定期的にドレーンを清掃する
が、主な対策です。
ガレージ保管はもちろんしたいですが、現実的ではないオーナー様も多いと思います。
カーカバーは、たまにしか乗らないオーナー様でしたら可能だと思いますが、普段使いされているオーナー様や機械式駐車場ではかなりの手間となるため非現実的になります。
定期的にドレーンを清掃するのもオーナー様自らが行うのは非現実的です。
オーナー様は何もしなくて大丈夫!
オートカフェでは12か月点検や車検整備時に、ドレーンに水を流し排出されるかの確認を行っています。
確認できれば、ドレーン通路にエアーガンで圧縮空気を送り込み、内部に付着しているチリ・ホコリや枯葉を強制排出させます。
もちろん費用は点検費用に含まれています。
ポルシェの不具合のあるある箇所を熟知しています。
事前に予防作業をすることで、オーナー様の大切なポルシェを守っていきます。
またオートカフェでは、今後歴史的に価値の残るであろう981をはじめ、991や718ボクスター&ケイマンなどのポルシェを後世に状態の良いまま残せるように取り組んでいます。
【ポルシェあるある作業】
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