2024.09.09 | ブログ, 整備・車検
欧州車が夏場に発生しやすい天井の垂れ・剥がれ。
ポルシェも例外ではありません。
981・991.1もデリバリーから10年が経ち、天井が垂れてくる個体が多くなってきています。
そして991の天井はアルカンターラのため、新品部品代約33万円、技術料を合わせると40万程となっています。
張替えで対応することで費用を抑えることが可能です。またオートカフェでは国産生地を使用していますので、内部ウレタン素材が純正と比べ大幅に大幅に劣化しにくくなっています。
今回は、『ドア内張浮き・反り修理』と同時施工で東京都中野よりお越しのオーナー様ご所有の991.1を、国産スエード生地での張替えで対応していきます。
センターラインを残して生地がはがれて垂れさがってきています。
はがれた天井がちょうど頭に当たり、走行中かなり気になる状態です。
ポルシェの内装は外しにくい部分があり、無理に外そうとすると内部の取付け部が割れてしまいます。
オートカフェはポルシェ専門店のため、構造を熟知しており各部品をスマートに取り外します。また外す必要のないパーツは外しません。
そして991は981ケイマンに比べてヘッドライナーが10cmほど長いため、981ケイマンに比べ車両から出すのが容易ではありません。981ケイマンは簡単なのですが991はコツが必要です…知恵の輪です…ハンドルとか外したくなります…。
取り外した天張り(ルーフライナー)はアルカンターラとの間のウレタン素材がほぼ剥がれてしまっています。
アルカンターラ生地をはがし、天張り(ルーフライニング)に残ったウレタンを全て剥していきます。
エアスプレーガンで天張りと生地両方に糊を吹き付けます。
新しい生地を凹凸で隙間ができないようピッタリ貼り付けます。
車両に取り付けて完成!
剥したアルカンターラでの張替もできますが、剥がれてしまったアルカンターラは確実に縮まっています。張りなおした際に寸足らずとなり下地がむき出しになることがあります。せっかく張りなおしたのになんだか残念な状況に…。は、避けたいですよね。
関連ブログ ポルシェ991・981・982(718)の天井(ルーフライニング)はがれ・垂れ修理 (auto-cafe.jp) ポルシェ991・981・982(718)の天井(ルーフライニング)はがれ・垂れ修理 Vol.1 (auto-cafe.jp)