2024.07.13 | ブログ, 日常
オートカフェブログをご覧いただきありがとうございます。
カーライフプランナーの湯浅です。
ポルシェといえば?という質問で皆様が浮かぶのはどのモデルでしょうか?
おそらく多数決を採ると「911」が多いのではないでしょうか?
911の歴史は古く、磨き上げられたパフォーマンスは多くのファンを魅了し続けています。
「最新が最良のポルシェ」なんて言葉がありますが、皆様ご存じのように911は空冷から水冷まで、
全てのモデルにファンが多い事も特徴です。
そんな911の圧倒的なネームバリューもあって、同じクーペである718ケイマンは何かと下に見られることもしばしば…
価格の通りに本当に格下なのでしょうか?
オートカフェはそうは思いません!!
911と718ケイマンを比較した時に、単純に上下で片付けられる話ではないと思っています。
どういうことか。
確かにエンジンパワーや、コンフォートな装備、質感など、911が上位であるところはあります。
しかし、そもそも911と718ケイマンでは、エンジン配置やパワー、シャシー設定など性格が違うクルマになります。
ではその718ケイマンとはどういったポルシェなのか。早速見ていきましょう!
718ケイマンは987型、981型に次ぐ、3代目として誕生しました。
718型、なんていう言葉をたまに目にしますが、981型ケイマンという呼び方目線でいうと982型の718ケイマンとなります。
先代と大きく変わったポイントでいうと、それはエンジンでしょう。
先代が自然吸気6気筒を搭載していたのに対して、718ケイマンは4気筒ターボエンジン(ベースモデル)。
ここはどちらにもファンがいますので優劣はつけられませんが、2000㏄まで排気量を落としたことを感じさせないパフォーマンスを持っています。
またケイマンはエンジン配置が車両のおおよそ中心に位置するミッドシップレイアウトになっており、旋回性能に優れます。
ではそれらが911と比較するとどう違うのでしょうか?
911は大きなパワーを持ったエンジンをリアマウント、リア駆動で動かすことで、抜群のトラクション性能を得ています。
イメージは短距離陸上選手の加速でしょうか。全パワーを使って地面を思い切り蹴って走る感じ。
そのためエンジンパワーを余すことなく路面に伝え、圧倒的な加速を生み出します。
718ケイマンは、911に比べて、車両自体が軽量且つ、ミッドシップレイアウトなので、その軽さと旋回性能で走るイメージです。
重量物が中心にあることで、前後のバランスが良くなり、コーナリングの安定感に繋がります。
911が後ろから思い切り押されるような加速性能を体感できるとすると、718ケイマンはコーナーやワインディングを楽しむことが得意です。
そしてこのミッドシップレイアウトは室内空間にも影響を与えています。
乗車スペースという点では、エンジン配置の関係上2シーターになりますが、収納面ではフロントトランクとリアトランクを確保。
フロントが約155リットル、リアが約270リットルの合計425リットル。
Cクラスワゴンの荷室が約440リットルなので、718ケイマンは前後に分かれているとはいえ、普段使いでも困らない容量です。
普段使いという面では車両寸法も見逃せません。
日本では機械式駐車場や様々な道路状況から180cmまでの車幅が運転しやすいと言われています。
718ケイマンの寸法が横幅1801mm。1mmオーバーしていますが誤差の範疇でしょう!
基本的には駐車場問題や取り回し問題でストレスを感じることは少なそうです。
同じポルシェのなかで価格帯のまったく違う2台のモデルは、そもそも性格と方向性の違うポルシェでした。
醤油ラーメンと塩ラーメンくらい違います。
これは単純に上下関係で決めつけられない関係性であるといえるでしょう。
718ケイマンはどういったポルシェか。
それは「ポルシェの魂を持った素晴らしいスポーツカー」だと思います。
911はポルシェを代表するフラッグシップモデルであることは間違いありませんが、
1957年に登場した「ポルシェ718」の「718」を冠することからわかるように、
718ケイマンはポルシェの走りを追求する魂が宿ったスポーツカーです。
オートカフェでは911と718ケイマンを実車で比較することも出来ます。
ぜひあなたにピッタリなポルシェを、オートカフェで見つけて下さい!!