2024.07.07 | ブログ, 整備・車検
ポルシェのみならず輸入車全般で悩まされる症状のひとつ「天井の布が剥がれて落ちてくる」。完全に剥がれ落ちると運転中の視界を妨げて非常に危険です。
オートカフェはポルシェ専門店ですので、交換の際に必要なポルシェ特有のトリムの脱着を伴う施工でも内装パネルに傷をつけることなく安心です。
オートカフェ店舗のある千葉県だけでなく東京都内、横浜、茨城、埼玉など関東一円からご依頼が増えているため、色・素材の条件が合うお客様向けに張替え済みの在庫をご用意し、完成までの日数の短縮ができております。そしてポルシェ専門店ならではの、単に張り替えるだけではないオートカフェの施工の特徴をご紹介します。
991型911 987ケイマン 981ケイマン 718ケイマン
熱・湿気によるウレタンと接着剤の劣化が原因です。
ヨーロッパで使われているウレタン素材や接着剤が、高温多湿である日本の環境では劣化を早めてしまうようです。国産車では少なく輸入車に多いのはこのためと考えられています。
接着剤が剥がれるのではなくウレタン自体の劣化でボロボロになって剥がれることから再接着はできないため、
①ウレタンを綺麗に取り除いて新しい布へ張替える
②天井ボードごと新品に交換する
のどちらかになります。
991や981ケイマン以降、純正オプションで選択が可能となったカラーバリエーションがグッと増えましたが、ルーフライニングのカラーは変わらずブラックとルクソールベージュが大半を占めています。内装カラーがヨッティングブルーの場合も流布ライニングは純正ブラック、内装プラチナグレーはルーフライニングもプラチナグレーです。
下に代表的なカラーの組み合わせ一覧をご紹介します。
新しい生地への張替え修理の際は、色のバリエーションは豊富にあり、純正に設定の無いものも選ぶことができます。
また、生地の質もモケット、メッシュ、そしてGTSインテリアパッケージや911でも使用されているアルカンターラ(スエード)の高級感があるものなど多くの種類から選ぶことができ、純正の質感を落とすことなく個性を表現できるのでポルシェにはピッタリではないでしょうか。
せっかく天井の内張りを外す作業をするので、同時に遮音性と遮熱性を高める施工をします。
ルーフの鉄板と天井ボードの間に遮音のシートを挟んで施工することで室内に響く雨音の音量が下がります。
実際にシャワーで水を掛けて計測してみました。
①水を掛けない(張替え前) ②張替え前に水を掛けたとき(遮音施工なし)③張替え後に水を掛けたとき(遮音施工あり)です。
まずは①水を掛けない(張替え前)(通常室内音)
②張替え前に水を掛けたとき(遮音施工なし)
③張替え後に水を掛けたとき(遮音施工あり)
音量にはっきりと差が出ました。
同時に日光によりいちばん高温となる天井の熱の伝導を軽減します。
また、こちらの遮音シートは自動車内装材用FMVSS 302燃焼性試験をクリアした難燃素材となります。
ご依頼の多いブラック、ルクソールベージュは張替え済みの在庫を用意してございますので、午前中のお預かりで当日のお返しが可能です。
他のカラーやアルカンターラ等の特殊素材への張替え日数はスタッフにお問い合わせください。
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